甘すぎてずるいキミの溺愛。
ひたすら甘いよ、尊くん。
尊くんと気持ちが無事に通じ合って数日が過ぎようとしていた。
いつものように、学校に登校してくると。
「おー、おはよ。ちーこちゃん」
「あ、おはよ戸松くん」
戸松くんに挨拶をすると、わたしが来たことに気づいたのか、机に伏せて眠っていた尊くんが顔を上げた。
最近の変化。
それは朝学校に登校すると、尊くんがいること。
前は遅刻ギリギリとか、いないことのほうが多かったのに。
わたしが、少しでも早く会いたいなぁって言ったら、そのお願いを聞いてくれた。
「……千湖、僕におはようは?」
そう言って、教室だっていうのに、構わずわたしの腰に手を伸ばして抱き寄せられた。
「ちょっ、寝ぼけてるの?」
「んー……寝ぼけてたら抱きついたままでもいいの?」