甘すぎてずるいキミの溺愛。
そんな2人の様子に尊くんは気にしていないようで。
「……今はこーやって千湖を抱きしめてたい」
ただ、ひたすらに甘い、甘すぎる尊くん。
***
この、ひたすら甘い尊くんは放課後も続くようで。
「ん、おいで」
いつもの尊くんの秘密基地で、2人っきり。
すでに、ソファーに腰掛けて、両手を広げてわたしを待っている。
前よりも、さらにさらに、糖度が増してるような気がするよ?
言われるがまま、尊くんの胸に飛び込んでいくわたしも、相当尊くんにハマっているんだなと実感させられる。
「……なんかチョコの匂いする」
「え…あ。そういえば最近チョコのお菓子作るの楽しくて」
尊くんに影響されてなのか、最近甘いものを食べるのが好きになって、自分でもよく作るようになっていた。