甘すぎてずるいキミの溺愛。
「へ……、でもそれって尊くんが空園先生にプレゼントしたやつなんじゃ…」
わたしがそう言うと。
「……は?違うけど」
即否定された。
ん?んんん?どーゆーことですか?
「これ、僕の兄貴からのプレゼントだけど」
話を聞くと、尊くんのお兄さんが
昔、尊くんと美郷さんにプレゼントしたものだそう。
ちなみに、尊くんのお兄さんも同じものをしているらしい。
「で、でも!空園先生は尊くんがプレゼントしたって」
「……それ、美郷に騙されてるから」
「え、……えぇ!?」
な、なにそれ!!
わたしがこのピアスのことでどれだけ
落ち込んだと思ってるのさ!
それが今になって、聞いてた話と違うなんて。
「どーせ、美郷が吹きかけたんでしょ?」
「ピンポーン。だって純粋な子って、ちょっと嘘ついただけですぐ騙されちゃうんだもん」