甘すぎてずるいキミの溺愛。
初めまして、お兄さん。
それは、突然の出来事だった。
放課後、いつもの部屋にやってきた。
尊くんから先に行っててと、言われ預かった鍵で部屋を開けると。
すでに、鍵が開いていた。
まさか、鍵のかけ忘れだろうか?と思って、中に入ってみると。
「え……だ、誰かいる」
なんと、尊くんお気に入りのソファーの上で誰か寝ているではありませんか。
ふ、不審者…?
なわけないか、ここ学校だし。
ここの場所を知っているのは、わたしと尊くん、空園先生、戸松くん、小町くらいだ。
他の生徒が知ってるわけない。
いや、てかそもそもこの部屋の鍵持ってるわけないから入れるわけないし。
だ、だとしたらなおさら誰!?
起こさないように、そっと近づいてみる。