甘すぎてずるいキミの溺愛。



好きと気づいたら、もうその気持ちを止めることなんかできるわけない。


もっと近づきたいって、もっと知りたいって思ってしまう。



「……どーしたの、そんな人の顔見ちゃって」


「え、あっ…えっと……」



バカ、わたし見過ぎだよ……!
だけど、ずっと見ていたい……なんて思えるくらい素敵な顔立ちなんだもん。


あ、でもまって。

今しっかり顔を見てふと、思い出した。


全然知らない子だと思っていたけど、
よくよく見たら同じクラスの雪野尊くんだということに気づいた。


というか、なんでわたし今まで気づかなかった?


「……尊くん」

「へー、僕のこと知ってるんだ?」


無意識なのか口が勝手に尊くんの名前を呼んでいた。

< 24 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop