甘すぎてずるいキミの溺愛。
寝顔は尊くんそっくりだった。
だけど、いま目の前にいるのは、尊くんをかなり大人っぽくした感じの人。
思わず、目をパチクリしてその人をジーっと見つめる。
向こうも同じようにわたしを見つめる。
な、なんだ、この人は。
きっと、向こうもそう思ってるだろう。
「あ、あのー……」
「ん、なに?」
「ど、どちら様でしょうか?」
よーく見てみると、この人制服を着ていない。
ということは、外部の人だ。
「そっちこそどちら様?」
「え……」
先に名乗れと言うことでしょーか。
すると、突然立ち上がって、
わたしの目の前にやってきた。
背高すぎじゃないでしょーか。
「俺専用の部屋に何かご用?」
お、俺専用?
いや、ここいつからこの人専用になったの!?
尊くんの部屋じゃないの!?