甘すぎてずるいキミの溺愛。
「あ、それとも尊の彼女だったりする?」
「へ…!?」
大げさに反応しすぎだ、バカ…!
今のわたしの反応から察したみたいで。
「へー、やっぱ兄弟だからかわかんないけど、好みって似るもんなんだね」
ひょこっと顔を覗き込まれた。
尊くんと同じくらい、綺麗で整った顔。ほんとに、そっくりで。
尊くんより少しだけ高い背。
大人っぽい雰囲気。
きっと、尊くんが大人になったらこんな感じになるんだなって思うと、お兄さんの顔が見れなくなってきた。
「あれ、顔赤いよ?」
「っ!」
ただでさえ、尊くんに見つめられたらドキドキしちゃうのに。
尊くんにそっくりなお兄さんに見つめられたら、ドキドキしないわけがない。