甘すぎてずるいキミの溺愛。
今は教室にいるのはほとんど女の子。
男の子たちは別の部屋で着替えてから戻ってくるらしい。
すでに、クラスにいる女の子たちは尊くんが戻ってくるのを今か今かと待ちわびている。
いや、よく見たら他クラスの子もいるではないか。
「うわー、雪野くん目当ての女子たちで教室溢れてんじゃん」
なんとも複雑な気分だ。
彼女としては、彼氏がかっこいいって思われるのは嬉しいけれど
いい気分はしない。
やっぱりわたしは心が狭いのかなぁ。
なんて、ひとりいろんなことで葛藤していると。
「花井さーん、ちょっといい?」
空園先生に呼ばれた。
な、なんかとんでもなくキラキラした笑顔でこちらを見てるもんだから、嫌な予感しかしない。