甘すぎてずるいキミの溺愛。
すると、落ちこんでいるわたしの様子に気づいたのか。
「……別に、あの部屋がなくなるからって僕と千湖がどうなるってわけじゃないし」
「うっ…それはそうだけど」
せっかく2人だけでいられる場所だったのになぁ。
学校の中で、尊くんと2人っきりなれることなんて滅多にない。
まあ、周りの目もあるし。
特に女の子たちは怖いからね。
イケメンな人の彼女をやるのも、なかなか大変だ。
「……寂しい?」
「だって、一緒にいれる時間が減っちゃう気がするんだもん」
わたしって、ワガママだなぁ。
いつも、ずっと一緒にいてくれてるのに、もっと一緒にいたいって思ってしまう。
好きな人となら、どれだけ一緒にいても時間が足りないと思うもん。