甘すぎてずるいキミの溺愛。
まあ、別に今はたまに家にも帰ったりしてるから、そこまで昔のことを引きずってるわけじゃないけど。
って、なにこんな昔のこと思い出してるんだろう。
たぶん、数分その場でフリーズしていた。
その間も千湖は目を覚ますことはなく、スヤスヤ眠っている。
サラサラした髪。
白くて綺麗な肌。
頬に触れると、柔らかくて、マシュマロみたい。
小さくて可愛い唇。
抱きしめたら壊れてしまいそうなくらい華奢な身体。
「……なんでこんな可愛いかな」
そう、呟いてしまうほど、千湖は可愛い。
自分が夢中になってる子ってのは、何をしていても可愛く見えてしまう。
今だって、手も出さず眺めているだけの自分を褒めて欲しい。
本音を言うなら、抱きしめて、息ができないくらいキスをして。
僕のことしか考えられないくらい、夢中にさせたい。