甘すぎてずるいキミの溺愛。
ズルイよ、尊くん。
わたしの月曜日の朝はいつもより早い。
なんでかって?
だってそれは2日ぶりに尊くんに会える日だから。
きっとそんな早くに登校したって尊くんはいないってことくらいわかってるのに
もしかしたら、今日は早く来てくれてるかもしれないって思ってる自分がいて
月曜日の朝はいつも早く登校して来てしまう。
まあ、それでいままで尊くんが早く来てくれて早く会えたことは無いんだけれども。
たぶん今日も遅刻して来るのかなぁって、あんまり期待せずに教室の前の廊下を歩いていると
教室の中から
「お前がまさかこんな早くに学校来るなんてなー。今日は雪でも降るか?」
戸松くんの声が聞こえて
「……うるさい」
そのあとに聞こえた声にバカみたいに反応して慌てて教室の扉を開けた。