甘すぎてずるいキミの溺愛。
そう、このままの距離でよかったのに。
なぜかふたりはどんどんわたしが隠れている方に近づいてきてしまって。
慌てたわたしは
近くにあった掃除道具が入っているロッカーに身を潜めてしまった。
案外すっぽり自分のサイズにはまってしまうところが地味に悔しかったり。
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!!
ロッカーには隙間があって、ちょうど自分の目線の高さのところから外が見える。
ジャストでふたりが視界に入って来た。
━━━こうして現在に至る。
もうこれ人の告白現場覗いてる人だよ。
バレるわけにはいかない、なんとしても自分の存在を空気と同化させなければいけない。
何があっても動揺しちゃいけないのに。