甘すぎてずるいキミの溺愛。
***
そして放課後。
今日から教室で1週間地獄の補習が始まる。
みんなが帰っていく中、ひとりぽつんと英語の教材と一緒に居残り。
きっと今回の補習もわたしひとりなんだろうなぁって。
みんな補習受けたがらなくて必死に頑張るから平均点上がっちゃうんだよ、この野郎!
って、じゃあ自分も勉強しろよって。
とほほ、と落ち込んで机に額をぶつけてショボンのポーズで体力回復中。
すると英語の教科担当の先生が入ってきた。
「よし、もう全員揃ったか?」
全員ってわたし以外にも補習の生徒がいるの?
教室見渡す限りわたししかいないけど。
「アイツはまたサボる気か」
「先生?わたし以外にも補習の人いるんですか?」
「あぁ、今回はな。もうひとりいるんだが……」