甘すぎてずるいキミの溺愛。
お姉さん……なわけないか。
そんな話聞いたことないし。
いや、わたしが知らないだけ?
ふと、この写真全体を見て違和感を覚えた。
この写真に写っているみんな笑顔なのに、なぜか尊くんだけ笑っていない。
むすっとした顔をしていて、とても家族で撮っている写真とは思えない。
まあ、普段からこんな感じじゃない?って言われれば納得できる……ような気もするけど。
って、わたしは人の家で何をしてるんだ!!
すぐに写真立てを元にあった場所に戻した。
少し時間をあけてから買ってきたアイスを尊くんがいる部屋に持っていった。
コンコンっと軽くノックをして扉を開けると
ベッドに横になっていた。
まだ、眠ってないみたいで。
わたしが部屋に入ったことがわかると、すぐさま背を向けられた。