甘すぎてずるいキミの溺愛。
「アイス持ってきたよ」
「………」
フル無視ですか?
「尊くんってば!」
ベッドに近づいて、耳元でわざと大きな声で呼んでみた。
すると、こちらに振り返った。
「……なに?」
いや、なんでそんな渋い顔してるのさ。わたしそんなに機嫌損ねるようなことしたかな?
「アイス食べる?」
「……食べる」
食べるんかい!
そんな不機嫌そうにしてるからてっきり食べないとか言うのかと思ったのに。
「バニラとチョコどっちがいい?」
「選択肢が無難すぎ」
むっ!!だってアイスといえばバニラかチョコでしょ!
「そんなこと言うならどっちもあげない!わたしが2つとも食べるよ?」
「それはダメでしょ。千湖がさらにデブ化する」
「なっ!!」