とろけるようなキスをして[短編]完

 
 
「私、ですけど‥」
 
 
そいつは私の目の前に来て言う。
 
 
 
『渡瀬あやさん!』
 
 
 
あぁ、まるであの時のよう。
 
 
 
「はい。」
 
 
 
 
私が初めて、あなたを見た日。
 
 
 
 
 
『一目惚れしました!
 
 
オレと、付き合って下さい!!』
 
 
 
 
 
あなたに告白された、
 
 
 
私の運命を変えた日。
 
 
 
 
 
あの日と同じだと思うのは、私だけかな‥‥?
 
 
 
 
でもね。
 
 
 
でも、あの日とちがうことが1つだけあるの。
 
 
 
 
 
あの日とはちがう台詞、
 
 
言ってもいいよね‥?
 
 
 
 
 
ねえ、いいでしょ?
 
 
 
 
 
 
  川上 愁‥‥?
 
 
 
.
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