とろけるようなキスをして[短編]完
☆おまけ

☆☆☆☆
 
 
『いや〜あやちゃんがオレのこと好きだったとはね〜♪
 
いや〜参った参った☆』
 
 
「うるさい、死ね。」
 
 
『あやちゃん?そういう言葉はね、好きな人に使っちゃいけないんだよー?』
 
 
「スキジャナイ、ケッシテ。」
 
 
『片言のあやぴょんも可愛いー♪』
 
 
 
そう言って私の隣でニコニコ笑っているのは、
 
10分前に私の彼氏になった、川上 愁。
 
 
 
6分前からこの調子で、正直言ってカナリうざい。
 
 
最初の4分間は可愛かったのに‥‥
 
 
 
―‥―‥10分前‥―‥―
 
 
 
『ま、じで‥?』
 
 
「まじで。」
 
 
『ホントにあやちゃん、オレのこと‥‥』
 
 
「好きよ。」
 
 
私がそう言った瞬間、川上 愁の顔が真っ赤になった。
 
 
その顔を見て、滅多に出さない私のS心に火がついた。
 
 
 
「ねぇ、屋上行きましょう?」
 
私は返事を聞かないまま、川上 愁の手を引き、屋上に連れてきた。
 
 
.
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