とろけるようなキスをして[短編]完
キスをして
朝起きて、鏡を見てみる。
「うわ‥ひどい顔‥」
泣き疲れてそのまま寝てしまったので、目がパンパンに腫れている。
このままでは学校に行けないので、出来るだけメイクで腫れた目を隠す。
朝ごはんもろくに食べずに家を出た。
学校に行く足どりは重い。
しかし無事に教室に着いた。
『おっはよー♪‥ってあや!その目、どうしたのよ!?』
美砂がビックリしたように言う。
「あっはー♪メイクで隠したのにバレちゃったかー!
さっすが親友ですねー☆」
わざとふざけたように言った私に気付いたのか、
『あや、大丈夫?どうかした?』
と、美砂が心配顔をして聞いてきた。
『言いたくないならいいけど‥‥
もしかして、愁くんのこと‥‥?』
っ!!
やっぱり涙は枯れないよ‥‥
「み、美砂ぁ〜泣」
『ほら、ここじゃ話せないでしょ?屋上行くよ。』
私は美砂に連れられて教室から屋上に移動した。
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