いつもの電車で君と…


名前を呼ぶと桃は私の顔を見た


…いや、正確には睨んだ


「あか…か。」


小さな声で放った言葉


多分誰にも聞こえてないだろう


でも、私にははっきりと聞こえた


だから、その言葉に反応した


「2人とも久しぶりだね。


相変わらず仲良いんだ…


2人はどうしてここに?」


なにか棘のあるような言い方


「もうすぐ文化祭だから、その買い出しに…」


「そうなんだ〜‼︎


私たちと同じだね。


まぁ私たちの場合は部活の出し物の買い出しなんだけど。


ですよね、先輩?」


「あぁ」


2人の会話になんだか泣きそうになる…


それに、胸がズキズキする…



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