脇役上等!?生徒会!
全く気配がなかった‥‥
「眞雪先輩が気づかないなんて珍しいですね。」
『僕もぼーっとするときくらいあるからね。』
少し困った風に笑う。
「それでも珍しいですよ。」
『そうかなぁ?』
「やっぱり弟さんがあんな事になると動揺するもんですね。」
『当たり前でしょ。家族なんだから。』
僕がそういうと桜は寂しそうに笑う。
「僕には家族というものがいまいちよく分かりませんから何とも‥‥」
『そういえば養子なんだっけ?』
桜が持っていた重そうな荷物を半分、半ば奪いながら問いかける。
僕の行為にお礼を言いながら僕の問いかけに同意する桜。