脇役上等!?生徒会!
「マンティコアの対処は早期に嵐燕が行った。
私が隊長の名を背負うのにも関わらず、ひとつ間違えれば生徒の諸君に被害がいっていた現状に詫びたい。
本当にすまなかった。」
頭を下げる清様。
ざわついていた会場は水を打ったように静かになり各々が近くの人と顔を合わせる。
そしてゆっくりと頭をあげた清様がさらに言葉を紡ぐ。
「今回の件で私も色々考えた。
その結果‥‥この学園にいる嵐燕S部隊の仮の隊長に仮ではなく隊長になってもらい、私の跡を‥‥
嵐燕統括の立場をこの場で渡したい。
君たちとここにいる各学園の理事長が証人だ。」
どこからともなく、息を呑む音が聞こえた。
それもその筈。
嵐燕の引き継ぎをこの目で見れるなんて、元々ありえないことだから。
ましてや、自分たちが証人ときた。
「その点に関してひとつ。
継いでもらうのは私の息子。
だが‥‥蓬莱眞雪ではない。
名前がバレてしまえば嵐燕として動けなることからもうひとりの息子に名字は偽名を使用させていた。
だが、蓬莱と分かったからといって態度を変えてやらないで欲しい。
よろしく頼む‥‥‥‥っ」