脇役上等!?生徒会!
隊長が傷つかないように慎重に言葉を選んでいるだろう清様。
それを汲み取った生徒は大きく頷く。
それを確認した清様は綺麗に笑ってお披露目の言葉を続けた。
「ありがとう。
それでは発表する。
嵐燕総まとめ役 副隊長
兼任 S部隊 副隊長 蓬莱眞雪。」
その言葉で副隊長が舞台袖から出てくる。
堂々としていて、やはり蓬莱の血をひくものってかんじ。
「続いて、嵐燕総まとめ役 隊長
兼任 S部隊 隊長 蓬莱眞佳」
静まりかえった会場にコツっと靴の音が響く。
そこにいたのは金の瞳にスカイブルーの目の副隊長‥‥眞雪様に引けを取らない。
むしろそれ以上の風格を持った小さな体。
銀の髪を靡かせ紅の瞳はまっすぐに前を見つめた隊長‥‥眞佳様の姿。
誰もがその姿に息を飲み、魅了されていた。
二人が中央へ来たと同時に清様は舞台から立ち去る。
状況を把握できてない生徒や生徒会・風紀とは裏腹にマイクもなしで透き通った声で話し始めたのは眞雪様。
「後夜祭の時間にも関わらず嵐燕に時間を割いてくれてありがとう。
副隊長として、そして生徒会として。
これからもみんなと共にいたい。
頼りないけれど、よろしくお願いします。」