脇役上等!?生徒会!
「さ、そろそろ行かないと眞佳くんが暇しちゃうね。」
「眞佳様のことですから、精霊と遊んでらっしゃるのでは?」
「ありえるな。
決裁場は神力の消費少ないから。」
「眞佳、いま神力使っちゃダメなんだけど‥‥」
そんな会話をしながら大きな扉へと歩き、セキュリティを解除していく眞雪先輩。
ピピッと音が鳴ると扉がひとりでに開く。
まさかの自動。
世界観についていけないまま、眞雪先輩のあとに続いて部屋へと入ると‥‥‥‥
『すごい‥‥。』
和風な建物に反した扉の向こうにはまるで神殿の様な空間。
透き通った水が見渡す限りほぼ一面に張られて、滝とまではいかないけど所々水が流れている。
水色というには透き通っていて透明というには色付いていて、まるで宝石の様な色。
「綺麗でしょー?」
言葉を無くしていた僕らの後ろから声をかけたのは‥‥‥‥
「眞佳、髪の毛ビシャビシャじゃん。」
「ちょっと前まで祭壇のとこいたからね。
服は着替えてきたんだけど‥‥」
部屋の真ん中にある流れ落ちる水に守られるようにある祭壇を見ながら笑う眞佳先輩。
眞佳先輩はクリーム色の上に紺の袴を着ていてタオルで見事なまでの銀色の髪を拭いている。
『ここって一体‥‥。
和風な建物に合いませんよね‥‥?』
「ここはね、精霊や神と僕らを繋いでくれる場所。
この辺りで聖気が一番強いところだよ。
ここが汚されないように、嵐燕が守ってるの。」