脇役上等!?生徒会!
負けず嫌いの僕からしたら悔しいけど、結界術に関して雪兄の右に出るものはいない。
神力、結界術の歴代最強の使い手が僕の兄、眞雪なのだ。
僕の神力の一つである結界術はさほど強くない。
まあ、弱くもないんだけど‥‥‥‥。
「どう見る?」
『どうって?』
念のため持ってきていた僕の属性である炎の魔法石に結界の神力を込めながら聞く。
「この魔法石が割られたことについて…だよ。」
『…ひとつは魔法石の寿命。
ふたつめは僕の実力不足』
そのどっちかじゃない?と首を傾げる。
魔法石に神力が満たされたことを確認して台座へと乗っける。
足元に散らばった粉々の魔法石を一括して指を鳴らすと綺麗に無くなる。
「本当にそう思ってるの?
眞佳の結界術は僕の直伝だよ?」
『…第三者の介入だって言いたいの?』
「でなければ、眞佳の魔法石が割るなんて考えられない。」
『雪兄は考え過ぎ。
そもそも、結界術のかかった魔法石をどうやって割るのさ。』