脇役上等!?生徒会!
プルルル‥‥プルルル‥‥プル「[はい?]」
あ、出た。
『もしもし、眞佳?』
「[うん。どうしたの?]」
『いま、大丈夫?』
「[部屋でのんびりしてるだけだから、平気だよ。]」
だから、出るのが早かったのか‥‥。
仕事してたら電話を無視するか、無言できられるもんなぁ。
『ちょっとお願いがあってねー。』
「[お願い?]」
『魔法論述の実技のことなんだけどね?』
「[魔法論述の実技?
あれ、僕クリアしてるよね?]」
電話の向こうで時折ペラっ‥‥と紙をめくる音が聞こえるから、本でも読みながら片手間に電話してるんだろう。
眞佳の部屋にある本って、見た目に似合わず経済学とか魔法学とかの難しい本が置いてあるんだけど、それを暇つぶしに読みながら片手間に電話ってよく出来るよね。
眞佳の見た目的に、歴史書とか伝記とかの方がまだ似合うのに‥‥‥‥。
『クリアしてるよ。』
「[じゃあ、なんでわざわざ聞くことがあるの?]」
『今回、悠と桜が受けるらしいんだけど苦手だから教えて欲しいんだって。
魔法論述の実技満点の眞佳くん?』