脇役上等!?生徒会!
『八城先生は眞雪先輩と引き分けてらっしゃいましたよね?』
八城先生が弱いなんてことはないから、眞雪先輩がそれだけ強いんだろうか?
「時雨、あれは先生が手を抜いてただけだぞ。」
『そうなんですか?』
「副隊長が全生徒の前で負けを晒すわけにはいかないだろうからな。
八城先生はマナより強いんじゃねえか?
この中じゃ一番のやり手だと思うぜ?」
俺たちと同じ内容の訓練をていたはずの雪乃先輩だけど、疲れた様子などなく笑っている。
「雪乃先輩、そんな事分かるんですか?」
隼人が問いかけると雪乃先輩は首を横に振る。
「いや、なんとなくそう思っただけだ。」
『なんとなく‥‥ですか。』
なんとなくなのに何故こんなに自信を持って語れるのか‥‥。
すると、先生たちが拍手をした。
「雪乃くんの言う通りだよ。」
「眞佳より希の方が強いわな。」
「けどそれは、経験の差というだけですよ。」