脇役上等!?生徒会!
「ま、S級の訓練に参加することになれば嫌でも必然的に眞佳の訓練に参加することになるから楽しみにしてるといいよ」
『‥‥‥‥』
楽しみなんかできるわけねぇだろ。
周りの表情見てみろよ!
みんなの顔ひきつってんだぜ?
腹黒の佐野先輩や、今の今まで余裕だった雪乃先輩まで苦笑いなんだぜ?
楽しみにできるわけがねぇ!
そんなことを心の中で思いながら、とりあえず授業を受ける。
なんせもうすぐテストだからな。
といっても、テスト前はほとんどが自習。
だから、実質的には授業なんてないに等しいんだけど、始めと終わりに出席確認しに教員が来るから、サボれねぇんだよな。
「あ、呼び出し。」
昼休みに昼食をとっていたらふと、隣から聞こえた声。
『呼び出し?』
「うん、眞佳から。」
そう言いながら携帯を見せてくる時雨。
画面には“至急、体育館”の言葉。
あいつ、文を打つ気はないのか。
普段あんだけ喋るくせに、メールで無口ってなんだよ。