脇役上等!?生徒会!
この剣はヘパイトスの力を凝縮したもの。
この剣を作るためには物凄い神の力を使うらしい。
そのため、どの神においてもそうだけど剣を作れば神界に帰り、そこで神の力を回復させなくてはならない。
「火の剣か。
そんなもの私には効かぬ!」
『ヘパイトスの想いが込められたこの剣。
効かないはずがない!!!!』
神弓をしまい、目の前の剣を取り、顔の前で縦に構える。
『“火の剣よ。
悪しき者を切り裂き、
清め払い給へ
火龍 冥闇聖鏡破”』
向かってくるアレクトに向かって切りかかる。
「っあぁぁぁぁぁあ!!!???」
『“輝け 冥府の門”』
アレクトの悲鳴が聞こえた瞬間に僕の魔法陣が現れる。
香山先輩がふらりと倒れたのを受け止める。
体格が違うから少しよろけたけど‥‥‥‥
目の前にいる和装の男の人。
黒の髪をもった、優しげな人。
纏う雰囲気が、闇のものでなければ好青年と言えるだろう。
まあ、本来は闇のものでもいい人の部類なんだけどね。