脇役上等!?生徒会!




困ったような顔をしたアレクト。

紫乃の魔力で縛られているが、本気を出せばこんな鎖など簡単に切られるだろう。

そうしないのは、アレクトがもう戦意がないということだ。




『神を消すなんて罰当たりな‥‥。
それに、香山先輩の契約神を消すなんて少なくとも僕には出来ないよ。』


[‥‥よく、哉の契約神だと分かったね。]


『澄んだ空気がよく似ているから。』



契約主と契約神は少しずつ雰囲気が似てくるらしい。

自分ではよく分からないけど、他からはよくわかる。

もちろん、神力が使える人で式神使いか神と契約している人だけが感じられるんだけどね。



[君が好かれる理由がわかる気がするよ。]


『そうかな?』


[迷惑をかけてすまなかったね。
変な術受けてるあいだ、気持ち悪かったから助かった。

ありがとう。]


『どういたしまして。

‥‥あなたにその術をかけたのはタナトスだよね?』




紫乃に目配せをして、鎖を解くように指示する。

それだけで察してくれる紫乃は本当に優秀だな。




[あぁ。
哉にもすまないことをした‥‥]


『香山先輩はきっと恨んでないよ。
後でいろいろ話せばいいじゃん。』


[そうだな。
本当に色々とありがとう。
タナトスには気をつけてくれ。]


『うん。』



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