脇役上等!?生徒会!
雪兄に頼られるのは本当に嬉しい。
力の総量や種類は僕の方が上だけど、使い方や質は雪兄の方が上。
だから、人に教えたり守ったりするための学園は雪兄で、とりあえず壊せばいい嵐燕が僕が継承するんだ。
ま、嵐燕は嵐燕で良いところもあるから不服ではないけどね。
「お、鳥たちが帰ってきたよ。」
『ほんとだ。』
遠くで羽ばたいている式神たち。
先頭の1羽だけ呼び寄せて報告を聞く。
『ありがとう。お疲れ様。』
一言声をかけると空を飛んでいた鳥たちが消え、目の前の鳥が初めの長方形の紙に戻り僕の手に戻ってくる。
『向こう側と僕らがまだ見てない所は異常なしみたい。』
「さすが、式神を使わせたら一流だね。」
『んー、精霊たちと関わる方が得意なんだけどなぁ。』
「そうだった。まあ、眞佳が式神を使えるお陰で時雨も使い物になりそうだから、得意ってことでいいんじゃない?」
『‥‥そういうことにしておく。』