脇役上等!?生徒会!



ひとりいない。

先生は3人。
風紀から野村先輩と佐野先輩。
生徒会から隼人先輩と俺と眞雪先輩と雪乃先輩‥‥そして‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


僕のつぶやきに気がついたのか、眞雪先輩がハッとしたように辺りを見回す。



「時雨‥‥?」



ひとりいない。
兄さんがどこにもいない。

どうして?
なんで?


その時、眞佳先輩が一歩踏み出す。




「やっと‥‥整った。」




そう呟いた先輩はニヤリと笑う。

いつも見ているゆるゆるふわふわな笑みや、微笑んでいるわけでもない。

いたずらが成功したような‥‥なにか企んでいるような笑みだ。




「「“全知全能の神よ。

我に力を貸し、敵を無に還せ。
すべてを司りしゼウスよ。

我れらの名において召喚する!!!”」」




眞佳先輩ともう一人‥‥兄さんの声がはもる。

すると、空気が浄化されたかのように軽くなり足元に描かれていた五芒星が輝きだす。



< 232 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop