脇役上等!?生徒会!



[我を呼び出した者たちよ。
詔を唱へよ。]




低く威厳のある声が響く。
声の主の姿は見えない。




[さすれば我が力汝らに捧げん]




その瞬間、パンっ!と柏手が聞こえた。

音の出処は眞佳先輩と兄さん。

眞佳先輩と正反対の位置に五芒星を挟み込むように立っている兄さん。




「「青龍 白虎 朱雀 玄武 匂陳 帝后 文王 三台 玉女」」




2人は寸分の狂いもなく、全く同じタイミングで全く同じセリフを全く同じように両手で印を結びながら唱えていく。




『これ‥‥陰陽術?』


「そうだね。
僕もはじめて見るよ。」




おもわず呟いた言葉に眞雪先輩が返してくれる。

陰陽術って陰陽師と呼ばれる人しか使えないし、神力をギリギリまで使わないといけないから命の危険にさらされることになるって読んだことがある。

どうして2人が‥‥‥‥

そんなことを考えていた時、2人が取り出した黒の式紙。

5枚か6枚ってところかな‥‥?

それらをまとめて左手の人差し指と中指に挟み持つ2人はそれを胸の前で構えて右手で四縦五横に再び印を結んでいた。

これまた寸分の狂いもなく、2人で。


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