脇役上等!?生徒会!
控え目に聞いてくる眞佳に誰も嫌な顔なんてしない。
『どうぞ、坂井くん。』
「ありがとうございます。」
僕の返事に頭を軽く下げて、すっと乗ってくる眞佳。
扉が締まると訪れる沈黙。
朝の眞佳はどちらかといえばテンション低いから沈黙なんていつものことだけど、隼人たちは気まずそう。
仕方ないなぁ。
『坂井くんは特別授業、何受けてるの?』
「特別授業‥‥ですか?」
『うん。』
男にしては少し高めで眠そうな声で空気が和む。
「‥‥一応は神力の方ですけど一度も行ったことはありません。」
「「「えっ!?」」」
『そうなんだー』
僕は知ってるから驚きもしないんだけど、眞佳の事情を知らない人からすれば有り得ないことなんだろうなぁ。
神力を持ってることを誇らしげにするのでもなく、心底興味なさげにその上授業もボイコットときた。
「ちょ、眞雪先輩!
なにのんびり反応してるんですか!」
「神力使いが授業受けないなんて大問題ですよ!?」
「他はともかく、神力の方だけはダメでしょう‥‥。」