脇役上等!?生徒会!



「それより、自分の力で出てきたでしょ。」


〔だって、マナが心配だったから‥‥〕


「だからって、フェアリーの長の君が自分の力で出てきちゃダメ。」




そっとフェアリーのおでこに人差し指を置くとフェアリーの体が光る。

眞佳の神力がフェアリーに注ぎ込まれているんだ。

眞佳と契約してるフェアリーはフェアリーの一族のトップに立つ者だ。

精霊にも一族があって、それぞれに長がいる。
その長は一族を守ることが義務で、何もしないこともルール。
フェアリーにも一人ひとりに名前がある。

眞佳と契約してるのはフィア。
ちなみに、契約には条件なんてないって言ったんだけど条件を付けることも可能。

眞佳の契約精霊はほとんどが相手からの申し出。
そんな契約精霊たちに眞佳はいつも同じ条件を叩きつける。


〝極力自分の力でこちらにこないこと〟
〝主従関係はなしであること〟
〝何かあれば契約者ではなく自分を優先すること〟


他人を思いやる眞佳らしい条件だ。




〔神力足りてないのにごめんね〕


「いいよ。‥‥で、どうしたの?
用もないのに来るほどフィアは暇じゃないでしょ?」


〔リアがね、伝言伝えてくれって頼んできたの!〕


「伝言?」



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