脇役上等!?生徒会!
男子の方が体力があるし、魔力の器も候補生とはいえ女子のBクラス並みにあるからね。
学園や町には強い結界があるから安全。
しかし一歩出れば魔物の巣窟。
だから、魔法を使えるもの…その中でも男子は重宝される。
だからこそ、国が総力をあげて学園を持ち上げるんだ。
「眞佳?おはよう。」
『おはよー、瑠羽音くん。』
この子はSランク、1年Sの委員長
坂井瑠羽音(さかいるうね)。
僕の従兄弟さん。
僕も瑠羽音くんも赤茶の髪に琥珀の瞳。
優しくてさっぱりとした性格はいろんな人に好かれるみたい。
ちなみに、僕は2年Aだよ。
平々凡々に生きてる僕は役職にもつかず、部活にも入らずのんびりと毎日を過ごしています。
「眞佳、涙に会ってよ。」
『やーだー。なんで会長の弟くんに会わないといけないのさぁ。』
「いい子だよ?」
瑠羽音くんは事あるごとに僕を生徒会長の弟である鳳 涙(おおとり てぃあ)くんに会わせたがる。
弟がいない僕にとっては弟みたいな存在の瑠羽音くんだけど、面倒ごとはゴメンなんだよね。