脇役上等!?生徒会!



「そんなものに興味があるの?」


「僕が興味あるのは魔行術にかかったものを戻すという行為ですが。」



魔行術?
聞いたことねぇな。



「魔行術?」


「魔物へ移行させるための術のことだよ。」


「へぇ、そんな呼び方があるんだ」



首をかしげた雪乃先輩に補足を入れた眞雪先輩。

二人は親友らしく、息がぴったり。
羨ましいものだ。



「最近、魔行術の反応が多発してるらしいので、解く方法があればと思って。」


「なんでそんなこと、マナちゃんが知ってるの?」


「僕は外にも何羽か式神を飛ばしているので。」


『‥‥それ、校則違反だぞ。』



在学中は学外に干渉するのはご法度。
その為、学内から学外に式神や精霊を放ち、情報を得ることは校則で禁じられている。



「許可を取ってるから大丈夫なの。」


「許可?理事長の?」



雪乃先輩が問いかけると、何てことないように頷く坂井。


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