脇役上等!?生徒会!
「あんまり無理をするな。
子どもの本業は学業だ。」
『‥‥わかったよ。
心配してくれてありがとう。』
「どういたしまして。」
ふわっと風が吹いた。
風の精霊たちが遊んでいるのだろう、鈴を転がしたような澄んだ声が微かに聞こえる。
「ところで、アレクトの件は何か分かったか?」
結界の破壊があった時に父様にはすべて報告していた。
アレクトの事も。
『まだ何も。
本当は新歓までに見つけたかったんだけど。』
「そうか‥‥。
明日は例年と同じで警備が手薄なところが出来るだろうからな‥‥。」
毎年、新歓の時は警備を増加させるんだけどルール上立ち入り禁止区域には人が回らない。
生徒の安全第一だから。
寮、図書館、旧校舎の中はすべて立ち入り禁止。
それ以外は寮の裏側とかでもオーケーなんだ。