脇役上等!?生徒会!
時雨が驚きに目を見開く。
『今までこんなこと無かったら調査中なんだけど。
このままにしとけないから、嵐燕が交代で消しさってるんだ。』
そういいながら一つ目の邪気のポイントに魔法陣を書き込む。
同じように、二つ目のにも魔法陣を書き込み、二つのポイントの真ん中の位置に二つの魔法陣を繋ぐ魔法陣を書き込む。
『結界を解くから、なるべく邪気を吸わないようにしてね。』
「え!?」
結界を解くと重くのしかかる邪気。
これを多量に吸えば命にかかわる。
さっさと終わらせないと。
『〝我が契約神アグライア
その姿を見せ我が望みを叶えよ
我、蓬莱の名を持ちし者なり。
この地に溜まりし負の気を祓い清め給へ〟』
詠唱が終わると繋げてあった魔法陣をはじめとし、辺り一面が輝き、邪気が消え失せる。
僕は慣れているから普通なんだけど、時雨は突然のことな上に慣れない強い光で目をつぶっていた様子。
光がおさまって、時雨が目を開ける。
「っ!?」
『ありがとね、アグライア。』