風の言の葉(詩)
イカロスと詩人
手が届かないと知る程に
憧れは募る。

憧れて恋焦がれて
悲しい結末になることを
知りながらも
太陽へと向かったイカロスを
子どもの頃の僕は「愚かだ」と
笑ったけれど

遠い君を好きになって
叶わない願いだと
知りながらも
抑えられない気持ちを知った
今の僕は
若いイカロスの気持ちが
痛いほどに良く分かる

けれど僕は、イカロスのような
勇気も持っていなくて
青い空の下

真っ白な紙を目の前に
今日も僕は
君への想いを
綴っている。
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