All I want for Christmas is YOU ~クリスマスに欲しいのはあなだだけ~
そんな私の気持ちなど気づいていないのだろう、樹と私は結構な時間を一緒に過ごしていた。
同じ講義はもちろん、昼食や授業後に4人で買い物に行ったり、夏は海に行ったり。
友達という関係は崩れることなかったけど、裕也と梨華が付き合いだしてからは、二人の時間が自然と増えて行った。
大学4年に入る頃には、この関係も2年以上が経過し、自分でも樹と一緒にいることが当たり前のようになっていた。
ただ無いのは体の関係だけ。
そう言える程、私と樹は一緒にいた。
「美亜、今日夕ご飯付き合えよ」
「いいよ。何食べる?」
いつも通り、ぼんやりと樹を見上げると、優しい瞳がありホッと落ち着いた。
「そうだな。今日はなんか疲れたし、俺の家でテイクアウトして飲もうか?」
「うん、いいよ」
初めて樹の家に誘われて、内心私はオタオタと慌てていた。
しかし、ここで慌てたり、狼狽する方が樹を好きな事がばれてしまう気がして、必死に平静を装って何の問題もないふりをして答えた。
「お前さ……」
「ん?」
そんな私をチラリと樹も見て何かを言いかけたが、それ以上何も言うことなく樹は「俺、ルシエのイタリアンの弁当食べたい」
「ああ、いいね」
私も大好きなルシエのイタリアンを思い出して、樹は私に気持ちがないのだからと思い直し、意識をご飯へと移した。
同じ講義はもちろん、昼食や授業後に4人で買い物に行ったり、夏は海に行ったり。
友達という関係は崩れることなかったけど、裕也と梨華が付き合いだしてからは、二人の時間が自然と増えて行った。
大学4年に入る頃には、この関係も2年以上が経過し、自分でも樹と一緒にいることが当たり前のようになっていた。
ただ無いのは体の関係だけ。
そう言える程、私と樹は一緒にいた。
「美亜、今日夕ご飯付き合えよ」
「いいよ。何食べる?」
いつも通り、ぼんやりと樹を見上げると、優しい瞳がありホッと落ち着いた。
「そうだな。今日はなんか疲れたし、俺の家でテイクアウトして飲もうか?」
「うん、いいよ」
初めて樹の家に誘われて、内心私はオタオタと慌てていた。
しかし、ここで慌てたり、狼狽する方が樹を好きな事がばれてしまう気がして、必死に平静を装って何の問題もないふりをして答えた。
「お前さ……」
「ん?」
そんな私をチラリと樹も見て何かを言いかけたが、それ以上何も言うことなく樹は「俺、ルシエのイタリアンの弁当食べたい」
「ああ、いいね」
私も大好きなルシエのイタリアンを思い出して、樹は私に気持ちがないのだからと思い直し、意識をご飯へと移した。