俺を好きにならないで
深見くんはココアを買い、私はコーヒーを買う。


そしてそれを互いに交換し、缶の蓋を開けて飲んだ。


ほんのり甘い味が体中に染み渡る。


外が寒かったこともあり、ホットなココアは私の体を温めるのに充分だった。



「それで、用って?」


「あ、大したことじゃないんだけど……」


「いいよ、言って?」


「れ、れれれ」


「れ?」


「連絡先を交換しない!?」
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