俺を好きにならないで
「早く来すぎたかな」



待ち合わせの時間までまだ1時間あると言うのに先走りし過ぎた。


まあ、待たせないだけ良かったかもしれないけど。


でもこの1時間何をしよう。


そんなことを考えながら携帯電話を開こうとした時だった。



「あれ?美紅ちゃん?」



名前を呼ばれた方を向くと、そこには深見くんのお兄さんの颯さんがいた。
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