俺を好きにならないで
「わ、笑いすぎです」


「ふふっ……ごめんごめん。それで?なにか用事?」


「え?」



用というか、深見くん=ココア王子なのか確かめたかったのと、ココアをくれたお礼を言いたかっただけで。



「用はもう終わりました」



そう言うしかなかった。



「終わり?」


「はい。終わりです」


「何の用だったの?」


「あ、えっと〜」



自分の口から言うのが恥ずかしい。


大した用でもないのに、なんだこいつと思われないだろうか?


りっちゃんをちらっと見るが、じっと私を見るだけで特に反応してくれなかった。


深見くんも美形さんも私の言葉を待っているみたいだし、ここは正直に言った方がいいよね?少し恥ずかしくて俯きがちに私は理由を言った。
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