俺を好きにならないで
「寝てたでしょ?」



プラネタリウムが終わり、この感動を共感したくて隣を見ると、深見くんが目を閉じていた。


すぐにパチっと目を開けたが、これは絶対に眠っていたに違いない。



「寝てない。5分くらい目を閉じてただけ」


「それ寝てるじゃん!」


「だって……」


「この感動を分かち合おうと思ったのに」


「美紅が隣にいると思ったら安心しちゃって」



いや、そんな上目遣いで私を見ても困るって。


本当に私を翻弄させる天才なんだから。
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