俺を好きにならないで
彼女は木崎 律子(きざき りつこ)


高校に入ってからずっと同じクラスで仲良くしてる友人。


黒髪ぱっつんロングストレートの髪型に、モデル顔負けのスタイル。


性格はさばさばとしていて男女ともに人気のある私の自慢の友人。


そんな自慢の友人に比べて、私はへなちょこなんだけれども。



「りっちゃんの体温を感じたいのに」


「気持ち悪いこと言わないでよ。ほらカイロいらないの?」


「いる!」



りっちゃんからカイロを受け取り、じわじわと温かさを感じる。


幸せだけど、正直足りない。



「足りない」


「何?文句?それなら温かい飲み物でも買ってきて体の中から温めたら?」


「うん!そうしようかな」



りっちゃんから借りたカイロを本人に返し、小銭を片手に自販機へと向かった。
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