俺を好きにならないで
「今日は一段と冷えるから、ココア飲むかな?と思って」
「確かに寒いけど、そんな悪いよ」
遠慮するが彼は頑なで、私にココアの缶を握らせる。
それをつっ返すことが出来ず、手の中に温かなココアが収まった。
でも貰ってばかりですごく申し訳ない。
なら、ここは私も飲み物を買ってあげれば良いのでは?という考えに至った。
「あ、ちょっと待ってね?私も買ってあげる」
2度も彼にお金を出してもらってココアをもらうなんて出来ない。
私は自分の小銭を取り出そうとポケットに手をかけた。
でも深見くんが私の手を取り、行動を遮る。
「要らない。俺がココアをあげたかったからしただけ」
「で、でも」
「要らないよ」
「うーん。でもやっぱり貰ってばっかりは悪いし、私も買うよ!何飲みたい?」
「要らないのに……」
「それじゃ私の気が収まらないの」
深見くんの手を払い除けてポケットから小銭の入った財布を取り出す。
さあ、好きな飲み物を選んで!と彼に視線を送ると少し考えてから深見くんはこう言った。
「確かに寒いけど、そんな悪いよ」
遠慮するが彼は頑なで、私にココアの缶を握らせる。
それをつっ返すことが出来ず、手の中に温かなココアが収まった。
でも貰ってばかりですごく申し訳ない。
なら、ここは私も飲み物を買ってあげれば良いのでは?という考えに至った。
「あ、ちょっと待ってね?私も買ってあげる」
2度も彼にお金を出してもらってココアをもらうなんて出来ない。
私は自分の小銭を取り出そうとポケットに手をかけた。
でも深見くんが私の手を取り、行動を遮る。
「要らない。俺がココアをあげたかったからしただけ」
「で、でも」
「要らないよ」
「うーん。でもやっぱり貰ってばっかりは悪いし、私も買うよ!何飲みたい?」
「要らないのに……」
「それじゃ私の気が収まらないの」
深見くんの手を払い除けてポケットから小銭の入った財布を取り出す。
さあ、好きな飲み物を選んで!と彼に視線を送ると少し考えてから深見くんはこう言った。