俺を好きにならないで
「…………」


「…………」


「……俺が恥ずかしいから瞑って」


「そんな恥ずかしくないよ……」


「目を瞑らないとキスするよ?」


「へっ!?」



キッ、キス!?


彼の口から確かにそう発せられた。


キスなんて、恥ずかしいどころじゃないよ。


そんなことされたら……耐えきれなくて深見くんの言われた通りにぎゅっと目を閉じた。
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