俺を好きにならないで
野市公園につくと、もう既に深見くんが待っていた。



「お待たせ。待たせちゃったかな?」


「ううん。まだ時間前」



今日の格好はいつも学校で見る制服と違ってとても新鮮だった。


黒のタートルネックにシルバーのアクセサリーがとても良く映える。


シンプルなえんじ色のニット帽もとても良く似合っていてかっこいいと素直に思った。



「それはよかっ……」


「今日とっても可愛い」



またこの人は可愛いという単語を何のためらいもなく言うんだから。


私がその言葉でどれだけ嬉しくて恥ずかしい思いをしているのかわかっているのだろうか。
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