俺を好きにならないで
「そう言う深見くんもカッコイイよ」



ちょっとした対抗心で彼にそう言った。


すると予想外だったのか、頬を赤らめ照れた表情を見せる。


その照れた表情が愛おしくて、あぁ本当に好きなんだなぁと思った。



彼を振り向かせたい。



私を好きになって欲しい。



その思いは日に日に増してくる。



「……行こうか」



まだ少し照れくさそうにする彼の隣を歩いて私たちのクリスマスデートが始まった。
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