ワンコ系Drの熱烈アプローチ


「ちょっと、なんですけど……衛生士さんの仕事に興味があって」

「え、マジか。もしかして、衛生士学校行こうとか考えてる?」

「あ、でも、仕事は辞めれないし、厳しいですよね」


冗談を言ったように話をまとめてみようと笑うと、鮎川先生は「いや」と箸を置いた。


「今、衛生士学校って夜間とかもあるし、やる気さえあれば仕事しながらでもいけるんじゃん?」

「え、そうなんですか?」

「まぁ、院長に相談して、勤務時間は夕方までとかにしてもらわないとだろうけど」


夜間の衛生士学校があるんだ……。


「うちの大学のやってる衛生士学校も夜間コースができたとか聞いたな。どっかに資料あったと思うから、あとで見せるよ」

「すみません、ありがとうございます」

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